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お家の壁について|筋交いの利き方向|耐力壁|地震
こんにちは!新築部の桑原(由)です。
車を運転しているときなど、道すがら
家を建てている途中の骨組みが目に入ることがあるのではないでしょうか。
柱と梁に囲まれている「X印」のような木材。これが筋交いです。
筋交いの取り付いている壁を耐力壁といいます。
地震時の横揺れに耐えてくれるのが、この「耐力壁」です。
耐力壁には種類があって、
先程説明した「筋交いを使ったもの」の他に「面材を打ち付けたもの」があります。
このピンクで描いたところが壁を「地震でがんばれる状態」にするための部材です。
(面材耐力壁は間柱への釘打ちもありますが簡易図なので省略しています)
「横揺れ」なので左右にグラグラするのですが
「筋交い」タイプの耐力壁には、利き腕ならぬ「利き方向」があります。
例えばこちらの2倍壁、
左側から押されるのと、右側から押されるのとでは
がんばれる力が違います。
右側から押されると、筋交いには「ぎゅっと縮まる」力が伝わります。→2.5倍がんばれる
左側から押されると、筋交いには「引き延ばされる」力が働きます。 →1.5倍がんばれる
同じ2倍壁でも押される方向によって強さが変わってきます。
このため筋交いの向きは揃えずに「V字」を1組として配置するのが基本です。
プレカット(家の骨組み)設計では、同じ通り(壁のライン)になるべく均等配置されるように
調整します。
ちなみに面材耐力壁の場合は左右どちらから力が加わっても同じようにがんばることができます。
弊社では物件に合わせて筋交いと面材を組み合わせて使用しています。
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