住宅の引戸とドア
こんにちは、足立です。
今日は、タイトルのとおり、住宅の引戸とドア(扉)の違いについて書きます。
私がお客様と家づくりを進めていると、設計の際に、引戸がいいのかドア(開き戸)がいいのか?
という事を良く質問されます。
結論から申し上げると、可能なら引戸が良い、とアドバイスします。
引戸とドア(開き戸)のメリットデメリットを整理しましょう。
引戸の方が開閉の動作がスムーズ・・・ドアの場合、開閉の際にハンドルを握ってから体の動きが大きくなります。(1歩か2歩足が動きます)引戸の場合はこれがほぼありません。
引戸の方が開口幅が広くとれる・・・すべてではないですが、一般的に開けた際の開口幅がドアですと、ドア本体の厚み分狭くなりますが引戸は壁に引き込まれるため、広くとれます。(引違い戸の場合など、例外もあります)
ドアの方がプライバシーが保たれやすい(プライバシーの境界がはっきりしやすい)・・・欧米と日本の文化の違いですが、欧米は部屋に人がいる際は、ドアを閉め、いない場合は開けておきます。これは公共トイレを見ると良く分かります。洋式便所のブースはドアが開いていますが和式の場合は閉まっているものが多いです。引戸ですと、半分開いているというような事も可能になってしまうため、その境界が少し曖昧になります。その境界を曖昧にできることが日本の美徳なのですが・・・。
ドアの方が間取り的に有利・・・ドアの場合は必要な間口はドア幅でOKですが、引戸(片引き戸)の場合は、そのドアを引き込む間口も必要となり、一般的にドアの倍の間口が必要になります。より自由な間取りを希望する場合はドアの方が有利と思います。
以上、文章のみで少し分かりにくかったと思いますが、家づくりの参考になれば幸いです。
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