暮らしの中の「色」
こんにちは、新築部の足立です。
いよいよ朝晩が涼しくなってきました。少しずつですが日も短くなってきて、これから来る秋を感じ始めています。
そんな季節の変わり目として、暮らしの中の「色」づかいについて書きます。
その前に、
●色の特性について
白や淡いピンク色の服を着ると太って見えるのに、同じ形の黒い服を着ると引き締まって見えますよね。このように、実際よりも大きく見える色を【膨張色】、実際よりも小さく見える色を【収縮色】と言います。
さて、下のマルの集まりはどちらの方が大きく見えますか?
実は、白と黒の2つの図は全く同じ大きさなのですが、白の方が大きく見えませんか?(※用紙の色によって見え方は変わる場合があります。白い紙に描いて実験してみて下さい!)これは色の見え方の効果で、白、黄、赤などは【膨張色】で黒や青が【収縮色】になるので大きさが違うように見えるのです。(同じ色でも明るさによって変わってきます。)
この見え方の効果を考慮して、碁石は黒の方が白より少し大きく作られているのです。ご存知でしたか?
また、フランス国旗のトリコロールカラー(白・赤・青)も、同じ幅にすると、青が細く見えてバランスが悪くなってしまう為、
比率を白30%、赤33%、青37%と微妙に変えて、均等に見えるようにしているそうです。フランス国旗を見かけた時には、注意して見てみて下さいね。
●住宅のインテリアで気を付けること
このような効果は部屋のインテリアを決める際にも影響があります。
例えば【収縮色】である暗い色を使う場合、広い面積に使うと圧迫感があり、狭く感じてしまいます。
一方【膨張色】である明るい色を広い面積に使うと、より明るく開放的な空間になります。
壁紙や天井に明るい【膨張色】を使い、【収縮色】のクッションや小物を置くと、【収縮色】の物がポイントとなり、全体が引き締まって見えますよ。